「防犯カメラを設置したいけど、何から始めたらいいかわからない…」そんなお悩みを持つ方は意外と多いものです。
防犯カメラは、空き巣や車上荒らし、不審者対策として非常に効果的な防犯ツールですが、初めて設置する場合は費用の目安や設置場所、業者選びなど、わからないことだらけで不安もつきものです。
特に最近は業者選びで失敗するケースも増えており、「高額な追加請求があった」「設置後のトラブル対応が不十分だった」といった声も見かけます。
だからこそ、正しい知識を持って進めることが大切です。
この記事では、初めての方でも安心して防犯カメラを設置できるように、業者依頼の流れ・費用相場・悪質業者を見抜くコツまで詳しく解説。これから設置を検討している方にとって、失敗しないためのチェックリストとしても役立ちますので、ぜひ最後までご覧ください。
なぜ今、防犯カメラ設置が必要?|増える被害と設置のメリット
「防犯カメラって本当に必要?」と疑問に感じる方も多いと思います。しかし近年は、外国人観光客も増え、空き巣被害や車上荒らしなど、身近な犯罪が増加しており、防犯対策の重要性が高まっています。
ここでは、防犯カメラ設置の必要性とそのメリットについて解説します。
防犯カメラの設置が注目される理由

日本は比較的治安が良い国といわれますが、実は防犯対策は他人事ではありません。警察庁の統計によると、2023年の侵入窃盗の認知件数は全国で約25,000件と、毎日70件近く発生しています。
特に最近は、
- 空き巣
- 車上荒らし
- 店舗の万引き
- 不法侵入
などが都市部だけでなく地方でも目立ってきています。こうした背景から、防犯カメラは「被害抑止」の役割だけでなく、「証拠として役立つ」ことが期待され、注目を集めています。
また、最近はカメラ性能が大幅に向上しており、フルHD~4K画質での撮影が当たり前になりました。これにより、顔や車のナンバーも鮮明に記録できるため、証拠能力がさらに高まっています。
実際の設置で得られる効果とメリット

防犯カメラを設置すると、次のような効果が期待できます。
効果 | 内容 |
---|---|
犯罪抑止効果 | カメラがあるだけで犯行をためらわせ、トラブルを未然に防ぐ |
証拠映像の提供 | 犯罪やトラブル発生時に証拠として警察や保険会社に提出できる |
トラブル防止・解決 | 駐車場や共有スペースでのマナー違反の抑止・早期解決につながる |
従業員の安心感(店舗・オフィス) | 社内トラブルや不正防止、働く人の安全対策にも役立つ |
例えば、実際にカメラを設置した住宅街では、不審者の出没が減り「安心して暮らせる」といった声も増えています。また、店舗では万引きが約30%減少したというデータもあります。
このように、防犯カメラは「抑止力」と「証拠力」の両方を持ち、家庭・店舗・オフィスの安全を守る大きな力になります。
① 事前相談と現地調査
最初のステップは「相談と現地調査」です。多くの業者は電話やWebフォームで無料相談を受け付けており、おおまかな希望をヒアリングした後に現地調査の日程を決めます。
現地調査では、次のような点を確認します。
- 建物の形状や広さ
- 死角や侵入口になりやすい場所
- 電源や配線の取り回し
- 設置するカメラの台数や向き
たとえば、一戸建て住宅の場合は「玄関」「勝手口」「駐車場」の3か所が防犯の要所になることが多いです。業者はこれらのポイントを押さえつつ、「本当に必要な台数」や「無駄のない配置」を提案してくれます。
ここでしっかり打ち合わせをすることで、後々のトラブルを防ぐことができます。
② 見積もり提示と契約内容の確認
現地調査が終わると、次は見積もりです。防犯カメラ設置の見積もりは、
- カメラ本体の価格
- 録画機器(レコーダー等)の価格
- 設置工事費用
- 配線・オプション費用
などに細かく分かれています。
例えば、一般的な屋外用カメラ1台の設置費用は約4万~7万円が相場ですが、高性能モデル(4Kや夜間対応)になると10万円以上になることもあります。
ここで注意したいのは、「追加費用が発生しやすい項目」を事前に確認しておくことです。
追加費用の発生条件
- 長距離の配線追加
- 電源工事
- 高所作業費
などが後からプラスになるケースに多いです。契約書の中に「追加費用の発生条件」が明記されているか、しっかり確認しましょう。
③ 設置作業の流れと所要時間
契約が完了したら、いよいよ設置作業が始まります。設置当日は、基本的に業者がすべて対応してくれるので立ち会いは必要ですが、細かい作業は任せて大丈夫です。
作業の流れは以下のようになります。
- 設置場所の最終確認(カメラの向き・角度など)
- カメラやレコーダーの取り付け
- 配線工事(電源・LANケーブル等)
- モニターでの映像確認・調整
- 録画テスト・操作説明
例えば、屋外に2台・屋内に1台のカメラを設置するケースでは、所要時間は約3~5時間が目安です。作業内容や建物の構造によっては、さらに時間がかかる場合もあります。
ここで重要なのは「映像の確認と調整」をきちんとやってもらうことです。特に夜間映像や人の動き検知のテストは、必ずその場で確認しておくと安心です。
④ 設置後の確認とアフターサービス
設置が終わった後は「はい、おしまい!」ではありません。安心して使い続けるためには、設置後のフォローがとても重要です。
アフターサービスの基本は次のとおりです。
- 保証期間:一般的には1年~3年保証がついています。
- 初期不良対応:設置後1週間~1か月程度は、無料で調整や交換をしてくれることが多いです。
- 定期点検(有料/無料):年1回など定期的なメンテナンスを提供している業者もあります。
- トラブル時の緊急対応:万が一の不具合時にすぐ来てくれるかどうかも要確認です。
たとえば「雨の日に映像が乱れる」「録画がされていない」などのトラブルが起きた場合、すぐに相談できる窓口があるかで安心感が大きく変わります。
また、最近ではアプリ連携型カメラが増えているため、スマホ設定のサポートもついている業者だと初心者には特に安心です。
下記のきじは、自分でDIY設置するならメリット・デメリットはどうなるんだという疑問について解説しています。
防犯カメラ業者を選ぶ5つのポイント

業者選びは、防犯カメラ設置の成功を左右する最も重要なポイントです。「どこに頼んでも一緒でしょ?」と思いがちですが、実際は業者ごとにサービスの質が大きく異なります。
ここでは、失敗しないためにチェックすべき5つのポイントをご紹介します。
料金の透明性と見積もり内容
まず注目したいのが「料金のわかりやすさ」です。防犯カメラの設置では、「本体価格」+「工事費」+「追加オプション」が基本ですが、業者によっては見積もりが不明瞭な場合もあります。
チェックポイントは次の通りです。
- 見積書が項目ごとに細かく記載されているか
- 追加費用が発生するケースが明記されているか
- 「セット価格」などで曖昧にまとめられていないか
例えば「配線10mまでは基本料金、超過分は1mあたり○円」といった形で、具体的な数字が書かれていると安心です。料金がわかりやすい業者は、トラブルも少ない傾向があります。
施工実績と口コミ評価
施工実績が豊富な業者は、それだけ多くの現場を経験しており、トラブル時の対応力も高いです。公式サイトで「年間〇〇件以上の施工実績」などが書かれているかチェックしましょう。
さらに重要なのはリアルな口コミです。Googleマップや口コミサイトで、
- 対応の丁寧さ
- 作業の速さ
- 施工後のフォロー
などが高評価かどうか確認しましょう。
たとえば「現地調査から設置までスムーズだった」「設置後も親身に相談に乗ってくれた」といった声がある業者は信頼性が高いです。
保証・アフターサービスの内容
防犯カメラは設置して終わりではなく、その後のサポートが非常に大切です。最低限チェックしたいのは以下の3点です。
- 保証期間(目安:1~3年)
- 初期不良への対応期間
- アフターサービス内容(例:定期点検、トラブル時の駆けつけ対応)
最近は「スマホアプリで映像が見られる」カメラが増えているため、アプリ設定のサポートも確認すると良いでしょう。アフターがしっかりしていると、長く安心して使えます。
提案力|自宅や店舗に合った最適プラン
現地調査の際、ただ「何台付けますか?」と聞くだけの業者は要注意です。優良な業者は、
- 死角や侵入経路の洗い出し
- 台数を無駄に増やさない提案
- 将来的な使い方まで考慮した設計
など、お客さまの立場で提案してくれます。
例えば「防犯だけでなく、宅配ボックスの確認もしたい」といった希望がある場合、カメラの角度調整など細かい対応ができる業者が理想的です。
トラブル時の対応力(緊急時サポート)
最後に見逃せないのが、トラブル時の対応力です。例えば「夜間に映像が映らなくなった」「台風でカメラが故障した」といった緊急時、どのくらい迅速に対応してくれるかがカギです。
ポイントは次の通りです。
- 緊急対応の有無(24時間対応など)
- 問い合わせ窓口のわかりやすさ
- 修理・交換のスピード感
口コミで「連絡したら当日中に来てくれた」などの事例がある業者は、特に安心です。
防犯カメラの費用相場と内訳|高すぎる見積もりは要注意

防犯カメラの設置費用は「思ったより高い」と感じる方も多いですが、内訳をきちんと理解しておけば予算オーバーを防げます。
ここでは、基本的な料金の相場と、注意すべき追加費用について詳しく解説します。
カメラ本体と設置工事の基本料金
まず、最も大きなコストは「カメラ本体」と「設置工事費」です。一般的な相場は以下の通りです。
項目 | 価格帯の目安 |
---|---|
屋外用カメラ(フルHD) | 20,000円~50,000円/台 |
高機能カメラ(4K、夜間対応) | 50,000円~100,000円/台 |
録画機器(レコーダー) | 30,000円~80,000円 |
設置工事費 | 40,000円~300,000円 |
たとえば、一戸建てで「屋外用カメラ2台+レコーダー」の場合、合計で約15万~25万円が基本的な目安になります。
また、最近は「パッケージプラン(例:カメラ2台+工事込みで15万円)」なども増えてきているので、比較検討するのも良い方法です。
※設置工事費に関しては、設置難易度により変わります。
追加費用が発生しやすいケース
基本料金のほかに、以下のようなケースで追加費用が発生することがあります。
例えば、屋根のひさし下に設置する際、高所作業費と長距離配線費がプラスされ、想定より1~2万円高くなることもあります。
見積もり時には「何が追加費用になるのか」を必ず確認しましょう。
失敗しないための予算イメージ
「予算が読めなくて不安…」という方のために、おすすめの考え方は「余裕を持ったプランニング」です。
例えば、基本料金が15万円なら、+20%程度(約3万円)を追加費用として見積もっておくと安心です。つまり、総額で18万~20万円くらいを想定しておくのが現実的です。
また、設置後のランニングコストも忘れずに。
- メンテナンス費(年1回・5,000円前後)
- 録画データ保存のためのHDD交換費用(数年ごとに1万円~)
なども頭に入れておくと、長期的なコスト感覚もつかみやすいです。
悪質業者を見抜く!契約前にチェックすべき注意点
防犯カメラは高額な買い物だからこそ、悪質業者に引っかかると後悔しか残りません。特に「相場を知らない初心者」はターゲットになりやすいため、契約前にしっかり見極めることが大切です。
ここでは、トラブル事例と対策を詳しくご紹介します。
よくあるトラブル事例
防犯カメラの設置でよくあるトラブルは次のようなものです。
- 高額請求:見積もり時よりも高額な請求が届く
- 設置不良:カメラが傾いていた、映像が乱れる
- 保証トラブル:故障時に「保証対象外」と言われる
- 施工遅延:設置日が何度も延期される
例えば、「配線が想定外だった」として作業中に5万円以上の追加請求が発生したケースもあります。こうした事例は、口コミサイトなどでも定期的に報告されていますので、事前に情報収集しておくと安心です。
見積もり時に確認しておきたいポイント
トラブルを防ぐには、見積もり段階での確認がとても大切です。最低限チェックしておきたいポイントは以下の通りです。
確認項目 | 理由・注意点 |
---|---|
内訳の明細 | 総額だけでなく、項目ごとに料金が明示されているか |
追加費用の条件 | どの作業が追加料金対象か、事前に確認 |
保証内容・期間 | 故障・不具合時の対応範囲が明確か |
キャンセルポリシー | 契約後のキャンセル料が発生するタイミングを確認 |
特に「追加費用」は後々のトラブルになりやすいので、「何が含まれていて、何が追加になるのか」をはっきりさせておきましょう。
信頼できる業者の見極め方
最後に、信頼できる業者を見極めるポイントをご紹介します。
- 説明が丁寧でわかりやすい
- 見積もり内容が明快で細かい
- 実績や施工事例を積極的に見せてくれる
- 口コミや評価が高い
- 自社施工か下請けかを明らかにしている
たとえば、問い合わせ時に専門用語ばかりで説明してきたり、質問に対して曖昧な答えしか返ってこない業者は要注意です。逆に、「この部分はオプションです」「ここはこうした方がいいですよ」と、親身にアドバイスしてくれる業者は信頼度が高いです。
まとめ|安心・安全な暮らしの第一歩は信頼できる業者選びから
防犯カメラの設置は、ただ「機械を付けるだけ」ではなく、安心と安全を得るための大切なステップです。本記事では、設置の流れから費用相場、そして業者選びのポイントまで詳しく解説しました。
特に大切なのは、信頼できる業者を選ぶことです。料金の透明性、保証内容、口コミ評価などをしっかり確認し、焦って契約しないことが失敗しないコツです。
最後にもう一度ポイントをまとめます。
- 設置前の現地調査と見積もりは慎重に
- 費用は「本体+設置費用」+「追加費用」を確認
- アフターサービスがしっかりしている業者を選ぶ
- 高評価の口コミや施工実績があるか要チェック
防犯カメラは、あなたと家族・財産を守る大事な防犯アイテムです。信頼できる業者としっかり相談し、納得のいく形で設置を進めていきましょう。